このレビューはネタバレを含みます
1992年金沢スイミングコーチ殺人事件のセミドキュメンタリー作品。
私はこの頃、このスイミングスクールに通っていました。小さいながらも不穏な事件があったことを覚えています。未解決事件になっていることが頭の片隅に残りつつも日々の生活は元通りになっていきました。そして、この予告を観た時にぞっとしました‥
主人公のとら男、金沢弁が上手だと思ったら本当に事件を追っていた刑事のようです。演技をしていないような演技に引き込まれます。あらゆる感情をのせているのか、演技をしてないのかもしれません。ひょんなことからタッグを組む大学生との掛け合いもよく、話は着々と進みます。
大方は脚色なくとら男さんや遺族の方の意見を反映させているような印象でした。犯人、きっとわかっているのでしょうね。犯人の両親は地方自治の上層部なのでしょう。圧力が見てとれるようなシーンもあります。
心は晴れない結果でしたが、時間が経ち、映画となって事件の経緯を知れたことはよかったと思います。