冒頭の視線の交わらなさのシーケンスからもう好き。
かつて好きだった人から言われた「私と関わる人はみんな不幸になる」という台詞が劇中でそのまま反復され、その重い扉をこじ開けようと腐心していた日々を思い…
オンリーが多すぎて音の違和感はなかなか慣れなかったが、自己と船の破壊と創造を繰り返し、他者と自分を受け入れていく表現はよかった。
アイスの雨音でも存在感を放っていた若杉凩さん、男の子かと思ってたけ…
「燃ゆる女の肖像」をやはり思わせる、描くことと描かれることが孕んだ繊細でみずみずしいエロティシズム
恐怖に縮こまっていた彼女が、恋した相手に抱き止められて、砂の上をぎこちなく滑りながら船出していくラ…
つくっては壊す
劇中で主人公が創作する船のような
衝動の元につくられたような作品。
他者のことは分からないという
前提をもった上でする会話が
キャッチボールというよりドッチボールみたいで
印象的だ…
「百合映画」「LGBTQ映画」とか何かで括って大人たちの意図で消費させない青春映画だった。
異性恋愛に馴染めないマイノリティな主人公たちが短絡的な解決でなく、お互い寄り添い相互理解の入り口に立つの…
溺れている少女。時計を分解してネジを取り出すことは、彼女の時間が止まってしまったことに呼応する。今の世界から抜け出すために船を作る。少女二人が船を押すショットには、明らかに希望のようなものが託されて…
>>続きを読む©カブフィルム