ベラボー

ミューズは溺れないのベラボーのレビュー・感想・評価

ミューズは溺れない(2021年製作の映画)
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傑作!
巻頭でガッチリ掴まれた後はこちらが勝手に抱いてしまうテーマ性や展開・心理を軽やかに裏切り上回り続ける。
役者の動き、構図、編集リズム全部が奇を衒わず巧みかつ鮮烈。
衝動を爆発させるのではなく迷いながら丁寧に掬い取る感じ善き。

冒頭の“事件”、美術室での窓壁隔てた主人公と先生、階段での二人...最後まで“アクション”がとてもいい。
音使いも面白かったなあ。そしてもちろんアレも。
とにかくおもしろかったです。好きです。
早く劇場公開され多くの人に出会い発見されること願っています。

少女邂逅やサマーフィルムにのってなど高校生主役の日本青春映画の1本でもあるし、最近観ること増えてきているアートをモチーフにした作品でもあるし、濱口監督のような映画と同等に他芸術が立つ作品でもあるし(次作もそういう感じがする)。
山中瑶子監督とは別の個性で楽しみな方増えた楽しみー

21.11.13鑑賞
(第22回 TAMA NEW WAVE コンペティションにて)
グランプリ&ベスト女優賞受賞おめでとうございます‼︎
ベラボー

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