このレビューはネタバレを含みます
上映後に監督の舞台挨拶があり、ご本人のアイデンティティーにまつわる物語と聞いて合点が行ったが、興味深く優しい眼差しで、上映場所と時間が限られても観に行く価値のある映画だった。
鳩を逃した後のシークエンスの一連の映像が全て神々しく、その後の「朝まで…」の台詞もとても良い。
どんな時も監督がどうしても伝えたい衝動を具現化した物語が観ていたい。
現実に向き合いながらもYellow submarineに乗って現実逃避する『世紀末の詩』の様な展開が開放感を感じられて好きだ。