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マリッジカウンセラーのyayouのネタバレレビュー・内容・結末

マリッジカウンセラー(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

これは、スッポン じゃなくて、 渡辺いっけいさんの腕の見せどころ💪な作品。キャラがすごかった。松本若菜さんももちろん、その他のキャストのみなさんも、全員キャラクターがたっていて。先日の、監督&プロデューサーさんのトークでもその話をしていたので、さすがだな、と思った。

渡辺いっけいさん演じる赤羽さん。ダブルのスーツに真っ赤なネクタイ、20年前の輝かしい営業実績を自慢に、不動産物件とほぼ同じだと言い放ち、外部研修先の仲人業務に挑む。
全身から昭和臭。全てセクハラと指摘され、自らは否定しながらも、だんだんと変わっていく姿が可愛らしい。それに、赤羽さんなりに真っ直ぐ一生懸命向き合うから、面白い。

先日のトークイベントでも、映画本編でもたくさんでてくる「ご縁」という言葉。
明るく前向きな都合の良い言葉。なんでも「ご縁」よ。
ご縁がなければ、赤羽さんみたいな人が結婚できるわけない、と、十和子先生に言われてた。たしかに…
でも、そのご縁にのるかのらないかは自分次第だし、そのための勇気や、努力もいるのかもしれない。
そして、壊れるご縁も、先にいなくなってしまうご縁もある。

赤羽さんの奥さんは、数年前に亡くなっているからでてこない。だけど、赤羽さんの言葉や、奥さんの手作りであろうハーブティーから、大事に思っていて愛していたんだなぁ、とわかる。それがすごく良かった。

コテコテのキャラとコメディ要素でずっと楽しく見ていたけど、何かが足りないような気がしていた。でも、ベタなプロポーズ、そんなところから真っ赤な薔薇の花束がでてくるのー?とびっくりし、感動してしまった。その後のパーティでも、ご縁があってカップルになったみなさんの幸せそうな姿に涙がでて、なんだかんだで好きだった。

コテコテな内容からのエンディングの歌が、お洒落でマリッジな雰囲気に合っていて、ギャップを感じながらも良き♫
大きな大きなお世話な仕事マリッジカウンセラー
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