かつて淀川長治先生がルノワールのことをラジオでお話ししてくださった時にこの作品のことを紹介していた。
本作と同じように貧しい農民のことを題材にした「怒りの葡萄」は辛いことばかりで、観ていて心を締め…
古典的映画の構造はあるのだけどやはりルノワールらしさもある、独特な映画だった。彼がアメリカに見出したポピュリズムを描いているが、明らかにキャプラのそれとは異なる面白さがある。というのも、隣人愛が物理…
>>続きを読むルノワールは渡米後も決して真正面から資本主義を描写することなく、フランス時代に取り上げてきた極端な階級社会から解放されたようにある種の慎ましさを獲得していく。アメリカ時代というより寧ろ、『河』や『黄…
>>続きを読むアメリカ映画のお約束といえば酒場での乱闘、及び男と男の決闘だが、このフランス人が撮るとその…非常に暴力的に見える
いや暴力なんだから暴力的に見えるのは当然だという話で、ここから導き出せるのはアメリ…
綿花栽培事業に取り込むことになった貧困層の青年が、5人家族の大黒柱となりながら、田舎町の人間模様に干渉していく。フランスの巨匠ジャン・ルノワールがハリウッドで製作している、プロレタリア・ドラマ。
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このレビューはネタバレを含みます
ジャン・ルノワール監督作。
アメリカ南部に土地を借りた農夫一家の奮闘を描く。
非常に分かりやすい物語で、家族の絆や助け合いの精神の大切さをストレートに描いているのが特徴。
一家は様々な困難に直面…
移動農民者のタッカー一家
家族を養う為、新天地で綿花の栽培に手を付けるが問題続出
ボロボロな家に祖母は不満だらけ、収穫まで収入が無いので狩り等で食い繋がらないといけない。
だが自然災害等で収穫出来な…