前科者シリーズ2作目。
安部徹 VS 天津敏の構図からの結束。あくの強い2人をたっぷり見られて満足。若山富三郎主演のためコミカルな描写も多数。ラストの棺桶からの撃ちっぷりと刺されても倒れない不死身な若山富三郎。悪役2人の命乞いの顔と血がドクドク流れるやられっぷりが堪らない。ヒロインは中村玉緒だが出番少なく印象は薄い。安部徹にクズ呼ばわりされて切腹する小沢栄太郎などなかなかの見応え。ストーリーは破綻気味だったがしっかり各々に見せ場を用意する笠原和夫の脚本。他系列の作品群の中ではやや変わり種な作品ではあったがけっこう楽しめた。
