有名な“シラノ・ド・ベルジュラック”の物語だけど映画で観るのは初めて。
鼻の大きいお顔→小人症の体型として変更したシラノ。
実際に小人症の人気俳優、ピーター・ディンクレイジ主演。
この映画は脚本や演出もミュージカル場面も良かったと思うけど、とにかく主演のピーター・ディンクレイジの素晴らしい演技力とカリスマ性で魅せる映画だと感じた。
渋いイケメンで声もイケボ、文武両道。地位もあり。
小人症であること以外何の問題もないいい男なのだから“化物”だのなんだの喚いてる周りが馬鹿でしかない。
ロクサーヌを思う表情、自分の身体へのどうしようもなさへの諦めているかのような表情の表現力。
前から気になっていた俳優だけど一気に好きになってしまった。
好きなセリフ→「小男（ミュゼット）と美女の愛など世間は認めないだろう」
時代が違えば良かったのかな。今ならそんなことないのに…。
一歩間違えばワガママ女になりそうなロクサーヌを無邪気で天真爛漫に演じたヘイリー・ベネット。
シラノと対象的な朴訥な若者、クリスチャン役のケルビン・ハリソン・Jrも良かった。
ミュージカルシーンは騎士団の場面が良かったなー。一緒に歌いたくなるような曲ではないが印象に残った。
ドルビーアトモスシネマ初体験だったけど音が多面的でミュージカル映画やアクション映画ではまた観たいと思えた。
