台湾にいる外国人労働者の問題をフィクションとドキュメントの間を突き進む幻想演劇みたいな趣で終盤天井から過剰に差し込む光の演出しかり不思議な映画体験だった…ラストカットのカラオケの歌の曲調か台湾ニューシネマを想起せざるを得ない。「愛する誰かに一生を捧げれるか？」そんな場所にさえ居ない彼女らの悲痛の叫びが情感たっぷり。ストライキをするには労働組合を組を作らなきゃのくだりはどこの国でも同じかぁと切なくなる。居場所は自分のベッドの上だけなのも万国共通、癒しのスペース。プラカードに描かれたイラストをまじまじとみたがアウトサイダーアートとは反対の心の醜さみたいなのが現れてて斬新なカットの連続だった。

トークメモ
2018年にFacebookで台北でストライキが起きたと記事を見た。そこから着想を得た。

• #mingo2021
• #YIDFF2021

学校の授業にて鑑賞

カラフルなカーテンや間接照明で埋め尽くされた幻想空間は閉鎖的で常に暗い。日勤の人と夜勤の人がいるので、常に誰かがそこで眠っているから。ここはベトナムから台湾に出稼ぎしてる女性たちの宿。
彼女たちは一生懸命働くも、仲介業者がごっそり中抜きするわ、いきなり仕事押し付けられてベテラン並に働けと怒られるわで、大変な苦労。

いよいよデモ決行の日、それまで閉じられていたカーテンは開けられる。先程までのファンタジックな空間が、粗悪な工場だったと分かる。強烈な光が目に痛く刺さる。

台湾にも外国人労働者の問題はあるんだなと知る。台湾ではストライキでパフォーマンスすることが多いらしく、演劇や美術（プラカード）で訴える。

ドミトリー（監督曰く、寮の怪物）と呼ばれる大量の布に覆われたベッドから手や足が出てきて、これがなかなか怖い。笑