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アダム:エピソード3のmichikoのレビュー・感想・評価

アダム:エピソード3(2017年製作の映画)
3.0
2016年にゲームエンジンであるUnityのリアルタイムデモとして公開された3Dアニメーション短編作品の『ADAM』。後に『第9地区』『チャッピー』などで知られるニール・ブロムカンプ監督のOats Studiosによって続編が製作された。本作はそのエピソード3。

機械の体に生まれ変わった主人公。共同体と呼ばれる組織から解放された彼は、反体制派の元テロリストだった。
その共同体から亡命した人間にフォーカスを移した本作。亡命先は第三勢力の人間の集落。共同体では空気感染するウィルスが蔓延しているのか、マスクなしで生活する村人に驚きを隠せない亡命者。そして磔にされている機械人間。集落の長は亡命者に対して亡命の条件を突きつける。その機械は亡命者の元兄であり、これが共同体で行われている事。そして彼を苦しみから解放する為に破壊する事。静寂なその村に悲鳴がこだまする。

唯一無二のビジュアルと謎だらけの世界観、そして美しい映像に引き込まれる。現在エピソード3までしか作られていないのか分からないが、正直これで終わりとしても十分満足感を得られる見事な世界観。
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