シアトル国際映画祭にて。
暴力的な父親と暮らす兄弟、死んだと聞かされていた母が生きていることを知り探しに行く話。
子供が母を探すロードムービーの道中の出会いと友情、クィア、カナダ先住民(ミクマク族)を知る旅の話でもあった。この3つの要素が混ざる映画。
あのお父さんとの生活が長かったせいもあってこの兄弟は人に出会っても警戒心が抜けてないようにも見える。そんな二人に同行してくれる先住民の男の子パスメイ、彼の存在は兄弟(特に兄)にとって大きかったかも。
気づかなかったクイアの感情、先住民にまつわること、お互いの過去、共に旅するうちにゆるやかに絆が出来つつあった。
兄弟の弟がかわいい。兄がパスメイと仲良くしてると嫉妬する。無邪気なようで兄たちの間に新たな感情が芽生えてることに勘づいてるんだな。ニヤニヤしちゃってかわいいな。
手がかりを頼りに母を探す旅は彼らの望む結末を迎えるのかどうかはもちろん、その旅を以て少し成長した兄弟のドラマとしても良いと思う。