不死身のKOKI

四畳半タイムマシンブルースの不死身のKOKIのレビュー・感想・評価

4.5
再鑑賞

サマータイムマシンブルースをなぞるだけの作品になるかと危惧していたが…

正直、今作に関してはヨーロッパ企画版も四畳半も両方好きなだけあって、公開前までむちゃくちゃ警戒していた。もしかしたら、ヨーロッパ企画版をなぞるだけのお話になるのでは?ヨーロッパ企画版と四畳半が喧嘩をしてしまうのでは?と…

しかし、まったくの杞憂だった。確かに、大筋こそはヨーロッパ企画版と大して変わらない内容だったんだが、その中でも四畳半キャラ達の魅力はまったく損なわれておらず、むしろ既存の話の上で自由に暴れ回る「私」達に終始ニヤニヤしながら見れた。

冒頭で「私」は有意義な夏を過ごしたことがないと吐露していたが、個人的な話、コロナ禍で貴重な大学時代の4分の1を潰された身としては、たとえ無駄なことでも一生懸命になってる彼らは本当に眩しく見えるし、無駄を楽しむことこそ青春なのだと教えられたような気がした。今年ベストです。
不死身のKOKI

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