おなべ

四畳半タイムマシンブルースのおなべのレビュー・感想・評価

3.9
◉「好機はいつでも貴方の目の前にぶら下がってございます」…タクラマカン砂漠のような炎熱地獄の中、好機を掴んだ男の記念すべき2000レビュー目は、今か今かと公開を心待ちにしていた本作『四畳半タイムマシンブルース』をチョイス。

◉8月の京都。大学生らが暮らす、とあるボロアパートを舞台に、クーラーのリモコンを巡って繰り広げられる青春SF作品。

◉本作は、最も好きな小説家である《森見登美彦》先生の小説『四畳半神話大系』× 実写映画もされた《上田誠》原案『サマータイムマシン・ブルース』を融合させたミラクル・コラボレーション作品。主題歌はもちろん〈アジカン〉が務める。

◉本作を観るにあたり、より作品に没頭して楽しむ為に、以下の作品の読了・鑑賞をオススメ。(小説のほうが詳細な描写が分かるのと、無限に想像力が膨らんで楽しめると思う派のため、小説▶︎アニメ▶︎映画の順がいいかと…)

①『四畳半神話大系』小説・アニメ
②『四畳半タイムマシンブルース』小説
③『サマータイムマシン・ブルース』映画
→『サマー〜』は後でも!

◉結論から言うと、ストーリー展開は既知ではあるものの、音楽・吹替・間・作画など、映像として見ると全然楽しみ方が違って、個人的には大満足。

◉なんと言っても、セリフの言い回しが最高。《森見登美彦》先生の考える比喩やワードチョイスがセンス抜群で、大学生の頃は実際に引用して使ってみたりもしたっけ…。(相手は怪訝そうな目でこちらを見ていたような☺︎)

◉見どころは「すべて」としか言いようがないけれど、強いて言うなら……強いて言うとネタバレになるため、やっぱり強いては言わない。ただ、SF・コメディ・胸キュン・伏線回収・京都の町の魅力etc…多様な要素が詰まった老若男女楽しめる作品になってるため、興味がある人は是非とも。



【以下、駄文】



※ムビチケ特典のクリアファイルは無事にget。本当はノイタミナのオンラインショップ購入限定特典のモチグマンのキーホルダーにしようかと悩んだものの、コスパで断念。入場者プレゼントは《森見》先生の短編書き下ろし小説。第1週目は明石さんが表紙の「ふしぎな石のはなし」、第2週目は先輩が表紙の「ポンコツ映画宣言」。2週目はどうするか検討中。

※普段は1人で映画館へ行き、鑑賞後はすぐに帰るものの、同じ《森見》チルドレンの人と語らい、感想をシェアしたくなるような充実感に満たされな幸せなひと時だった。

※最近はレビューを書く体力がないため、取り急ぎ本作のみ。
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