カズザク17

四畳半タイムマシンブルースのカズザク17のレビュー・感想・評価

4.5
タイムマシーンで、時空を超えてタイムトラベルへ。それも、たった1日だけの簡単な小旅行…では終わらないのが森見ワールド。真面目にやっているようで、ふざけている。ふざけているようで、真面目にやっている。歴史を変えてはいけない…に関しては、やり方は別として真面目である。そのおかげで、噛み合わなかった謎が少しずつ明らかになり、バラバラだったパズルが完成するように、最後はスッキリである。
ラップにくるまれたリモコンに、誰かさんに似ているカッパさん。99年もの間、泥と土の中に埋もれていたとは。その後、25年も頑張り続けていたとは。最後は、コーラであっけなく…馬鹿げているけど、馬鹿げているからこそ、より壮大なロマンである。
巡り巡って、五山の送り火に…これも、歴史を変えてはいけないという掟の結果。経緯はどうであれ、めでたしめでたしである。あとは、お父さんは誰なのか?が、気になるところである。