ぶらぴーにょ

四畳半タイムマシンブルースのぶらぴーにょのレビュー・感想・評価

3.0
四畳半ファンの私は製作発表時から楽しみにしておりました。
サマータイムマシンを観て、森見さんの原作も読んで、準備万端。
さて、本編は?

まずは原作に忠実であったこと。発表時では連続アニメということだったのでそこまで大きくないボリュームでどうすんのかと思いましたが、映画化となり上手い具合に収まっていました。
だが92分という邦画として短めながら、若干まったりな間があったりと眠くなる部分もありました。それも含めての四畳半の世界観ということならいいのではないか。

また神話体系と夜は短しを手掛けた湯浅監督が外れたということで映像的な刺激が薄くなるにかと思いきや、多少の見劣りはするものの神話体系の映像も流用していて大変懐かしい思いになりました。大島ミチルのBGMも健在でした。ただ主題歌の印象が薄め。いつオープニング流れるか待ってたのにな〜。

人物設定の改変としては、
神話体系では小津と私VS相島と城ヶ崎featuring明石さん、樋口師匠、羽貫さんという相関図ではあったものの今作ではタイムマシンとクーラーという共通の興味関心により皆さん仲良さそうで和気藹々。
アニメ四畳半も各話がパラレルワールド的演出だったし、明石さんともちぐまんの件含めてこちらもパラレルワールド。

ファンとしては名言のオンパレードでニヤッとしてしまう。
『あなたを全力でダメにします』
『成就した恋ほど語るに値しない』

仕方がないけど、藤原さんは改めて残念。
コミカルな樋口師匠をありがとうございました。