Ryota

四畳半タイムマシンブルースのRyotaのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 いつも通り森見登美彦ワールド全開の下鴨幽水荘周りの空気感。

 時間は一冊の本説がよかった。過去も未来も一冊の本のように内容は決まっている。なのでたとえタイムマシーンをもってしても変えることはできない。しかし本のように1ページずつめくっていくしか物語を読み進める方法はないため、現在を生きる人にとって未来は決まってないも同じ。決まってないということは何をするのも自由だということであるってゆう説。未来を悪い意味で気にし過ぎる必要はないってゆう救いがあっていいと思う。

 話はサマータイムマシンブルースに結構忠実に進んでいくけど四畳半神話体系の空気感は損なわれてなくて好きだった。エンディングのアジカンを聴くまでがこの映画。鴨川デルタに気持ち持っていかれるのもこの映画。樋口の飄々さを感じて小津の殴りたさを感じるのもこの映画。普通に映画館で笑ってまうシーンもあった。
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