RitO

四畳半タイムマシンブルースのRitOのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

運命論的世界観で描かれるタイムスリップ物語であり、だからこその伏線回収の気持ちよさがあり、エアコンのリモコンを巡る小さな冒険劇?というスケールの小ささが、森見登美彦作品ならではのリズミカルな語り口と合わさって、軽快な気持ちにさせてくれる作品。
「過去は変えられない」という、どこか諦めにも近いような設定は、個人的には励ましであるように感じられ、これはこの作品が、「これからの未来は自分で作る」というメッセージも内包しているが故だと思う。この感覚は、同じく森見登美彦氏原作の「四畳半神話体系」と同様だと感じた。
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