ないちん

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズのないちんのレビュー・感想・評価

3.3
いつもの記念映画よりは断然良い
見る前はいつもの記念映画同様、テキトウな映画なんだろうなと思ってましたが、実際は思ったよりちゃんとした作りで、しっかりとした親子モノとして面白かったです。
過去と現在と未来を行き来するストーリーも、矛盾はありますが、それでもちゃんと作り込んでいて良かったし、歴代の扱いも、今までよりはちゃんとしていたと思います。何よりも、初代ライダーと地続きの物語として存在するのが良いです。
ただ多くの方も指摘されている通り、父親のしたことが許されるレベルの事か?!という事はモヤモヤしてしまいます。
また、ラストいきなり本郷猛がやって来て「改造されて良かった」的な事を言うのですが、あれは父親の幻想ですよね。自分を肯定するような勝手な幻想は逆に反感を抱いてしまいます。ここは現実の本郷猛が言うべきだと思いました。そのためには、現在も戦い続ける1号としてラストバトルに助けに来て参加してないといけないかな?と。そして、現実にするとしたら、どうしても藤岡息子の演じる本郷猛じゃ、過ぎた年月と見た目が合わない(改造人間だとしても)。ここは、50年後の本郷猛として、藤岡弘、さん本人が演じるべきでしょう。そうすると、少なくとも僕は泣く…。
それと、親子の和解シーン、これがチケットで和解するのが単純すぎると言われがちですが、ここは違和感を感じなかったです。元々、息子もどこかで許したい気持ちがあったと感じる為です。ようはチケットはキッカケに過ぎないと。
以上、モヤモヤする部分はあったりもしましたが、かなり面白かったです。
ないちん

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