沖縄の桜坂劇場で鑑賞。
恥ずかしながら、沖縄本土復帰50周年ということを沖縄に行ってはじめて知りました。
かつてアジアの交易の中継地として栄えてきた与那国島。島には高校がなく、子どもたちは中学を卒業すると島から出て行かなければならない。どのくらいの子どもたちが戻ってくるんだろう。与那国の言葉はそうやってじんわりと死んでいくのだろうか。
イタリア出身の監督がみた与那国は曇りが似合う島なのか、むっとした湿度を感じる曇天のシーンが多い印象。
子どもたちの言葉はまっすぐで、自分も田舎で生まれ育ったから、思春期ってこんな感じだったなぁと思い出した。出て行くことの喜び、不安、残った人たちの日常、老後、大人になってから見る故郷には無くしてはいけないものがたくさんあることを感じる映画でした。よかった。
