健一

イニシェリン島の精霊の健一のレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
4.3
無視....それは『静寂』。 なのか?

来世は 植物 にでも生まれ変わってください。😅


マーティン・マクドナー監督は天才かもしれない。

本年度アカデミー賞にて
作品賞、監督賞、主演男優賞(コリン・ファレル)助演男優賞(ブレンダン・グリーソン & バリー・コーガン)助演女優賞(ケリー・コンドン)脚本賞、編集賞、作曲賞ノミネート。
1作品に4人の俳優がノミネートされるなんてものすごい快挙!
前作で「スリー・ビルボード」という大傑作を撮った監督も今回はちゃんとノミネートされて ひと安心。
(「スリー・ビルボード」も多数ノミネートされたが監督賞だけ何故かノミネートされなかった。)

ある日 突然。親友から
『お前が嫌いになった。もう話しかけるな。』
と言われる。
はい! あなたなら どうする?


これはまた好き嫌いがハッキリ別れそうな作品。
またFilmarks内で賛否両論が巻き起こりそう。😅

主人公のコリンの立場で見るか。
それとも元親友役のブレンダンの立場で本作を見るかで感じ方は大きく変わってくるのでは?
コリンの立場で見たら これはもう 生き地獄。
『お前の話はつまんない。自分の時間を無駄にしたくない。俺をほっといてくれ。』
なんて親友に言われたら 立ち直れないね、私なら。
どうしていいか分からないし、どう関係を改善していいのか見当もつかない。
絶望の中、新たな友人を探すしかないよね。😰

元親友(ブレンダン)の立場も全然意味が分からないワケでもない。
正直、自分が全然興味が無い話を長時間 話されるとシンドイ。
でもまぁ。劇中のような事はしないですけどね。👍✂︎🩸

とてもシンプルなストーリーで淡々と進んでいく作品で、無駄を一切省いた とても完成度の高い作品でいかにもアカデミー賞が好みそうな作品。
逆に言うとエンタメ感は異様に低いので不満を抱く方々も大勢いると思う。
今回ノミネートされた4人の静かで、でも怒りに満ちた『静寂』な演技は文句なく素晴らしい。
ただ もう1人くらいイカれた島民のキャラが居てもよかったのでは?とも思う。
その一人をサム・ロックウェルあたりが演じてくれればもっと面白かったかも?

本作はゴールデングローブ賞の《ミュージカル/コメディ部門》にて作品賞を受賞。
これコメディ?
コメディと 捉えるのもなんか怖いな。😅
ブラックコメディにも程がある。
この題材を『笑い飛ばす』なんて あまりにも不謹慎過ぎるのでは・・・


『12歳かよ!』😅 二人を見て島民が言う。
そう。親友二人の たわいもない『内戦』なのである。



2023年 1月27日 公開初日 9:00〜
ユナイテッドシネマ浦和screen 1
💺135席
客入り 6割くらい埋まってた。

2年ぶりのユナイテッド浦和。
上映開始10分前では無く かなり早い時間に劇場内に入れてくれるのは 寒いこの時期はなんとも嬉しい限り。😊🥶
健一

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