あさ

イニシェリン島の精霊のあさのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.8
ニトラム現象巻き起こして離席しようかすごい迷った(動物への危害です)。スリービルボードの歯医者シーンが脳で反芻して怖いことしないでください!ってずっと願った。じゃあ見に来ないでください、ハイ…。

「人生は死ぬまでの暇つぶし」結局これに尽きてしまうような気がした。内戦下、ただし戦の気配すら遠くに感じる孤島。退屈なんて本当はまだ可愛いもんで、何度中指立ててしまったか分からないあの人間が警察官をやっている土地なんだから。勝手に封を開けるババアも、神父様も(まだマシ)。誰がどこに住んで何をしてるかも手に取るようにわかる狭いコミュニティの中で自分より下を探して生きる社会なんてクソ。いやあでも、だからこそ2時間のクソ話が引き金になったのも何となく気持ち馳せてしまった。なんなら2023年のジャパン島でも同じことは思うよ。でも相当じゃん…相当ストレスじゃん…まあそうだよね、離れようったって逃げられないもんね…。 退屈の繰り返しで死んでいくのならば指だって切り落としてしまうのか。

What are you… twelve? 結局そうなの、歳を重ねても呆れ返るほどにガキ。あれだけ本気を見せているのに突っかかっていくパードリックは本当に頭がイカれてる。だから話しかけるなって、言ってるのに、結局話しかけたから「お安い御用」なのか、あんたらのことは一生わからん。とりあえずこんなにイニシェリン島に行きたい気持ちを駆り立てられない映画、すごい、逆に人生の暇つぶしとして行きたい。コリン・ファレルの冴えない感じが謎に苦手だったけど、彼含めみんな最高だったな…。うーん結構後を引く。途中まですごい見てて気持ちよかった。久しぶりの感覚だった。気持ちよかったから中盤からの緊迫感で嫌な汗かいたかもしれない。
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