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イニシェリン島の精霊のpenのネタバレレビュー・内容・結末

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

舞台というか、1フレームの中に2人の登場人物を収めた状態で会話を見たかった。切り返しの連続による分断を表す以上に、二人の間に流れる空気を見せることが重要だったのではという気がしている。役者陣の演技で表現されているとも思うが。
広大で何もない海に囲まれた島と常時薄暗く手狭な間取りの家。常に在るこの2つの場所の対照が、閉じきった小さなコミュニティを意識させる。遠くでは内戦の轟音が聞こえるが、こちらには届くことはない。そんな全てから切り離された場所。
室内に置いてあるものから両者の違い、行動から見える共通項といったものが印象深かった。
親愛と未来の2つが死んだのかなと思っている。
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