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イニシェリン島の精霊のsnufのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
4.3
何このストーリー。
終始不穏でめちゃ面白い。
観終わった後、いろいろ考えてしまう。
生き方が変わってしまったら今まで生きてきた人と生きられなくなることもあるだろうしそれは仕方がないと思いつつ、急に友人だと思っていた人に拒否されたらそれはつらいだろうと思う。
じゃあ自分はというと自分本位に糞の話をずっとしているように思う。
本当に話したいことや考えなくてはいけないことは話せていないように思う。
僕の場合は向き合うのが怖いんだと思う。
向き合って失うことが怖いんだと思う。
もっと相手のことを考えられる人間になりたいし、自分を信じられる人間になりたい。
話を映画に戻すとコルムはパードリックを傷つけたいわけじゃなくてもう関わらないでほしいと願っているだけで身体的にパードリックを傷つけることはない。
むしろ自分を傷つけることで理解を求めている。
でも皮肉だなと思う展開になっていく。
あんなに元通りになりたいと願っていたパードリックがあんなことになるなんて。
本当にすごいストーリー。
マーティン・マクドナーの映画脚本や戯曲本を日本でちゃんと販売してほしい。
映画でも本でも味わいたい。
お願い。
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