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イニシェリン島の精霊のkazuoのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.9
1923年アイルランドの孤島イニシェリン島。ある日突然親友コルドから理由も分からず絶縁されたパードリック…

マーティン・マクドナー監督は「セブン・サイコパス」「スリー・ビルボード」を鑑賞していて、どちらも好きな作品。そしてどちらも共通しているのは登場人物がどこか滑稽で結構クスクス笑えるところ。今作も突然絶縁されたパードリック演じたコリン・ファレルが切なくもどこか可愛らしいかったり、絶縁後に彼のそばにいるのが周りから嫌われているバリー・コーガン演じるダニエルで、そのやり取りもなんかクスッとしてしまう。
しかし、おもしろうてやがて激しきマクドナーな作風は今作も健在で、コルドのある宣言から物語はドラスティックでやりすぎな展開に😱淡々とだけど😅
しかし人間関係って難しいね💦なんかどっちの気持ちもわかるし。無駄って嫌いじゃないんだけど、基本楽しいが前提で単調で退屈な会話ばかりだと嫌になってくるし😅
でもよくわからない理由で絶縁されたらそりゃなんで⁉️ってなるし😅
だからといってしつこく関わられたら鬱陶しいし💦
この作品はアイルランド本土の内戦の戦火が島から見えるのだけど、多分これを含めた争いの虚しさとそれによる様々な喪失を描いている。
でもなんかパードリックとコルドの関係はそれが良いのか悪いのか、形を変えて続いて行く…
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