まずこれは言いたい。アイルランドの景色が最高。
崖と石垣と草しかない、移動はほとんど徒歩、娯楽は昼の2時から酒飲むだけ。
こんなところで毎日ボーッと崖眺めて過ごしたいなと思うけどそう思うのは住んでないから言えるんだろうな…
大人になると相手になにか思うところあってもそれはもう価値観の違いなので真っ向からぶつかってもしゃーないというか、嫌いじゃないけど距離置きたいって思うことは誰にでもあると思う。
だけどこの二人はそうは上手くはいかなくて、どんどん事態は悪化し……
スリー・ビルボードのときも思ったけど、普通じゃない話なんだけどこの世界のどこかでは有り得る話かもって思わせる絶妙さ加減がうまい。
神父に「地獄に堕ちろ！」って言うのとか、ところどころ笑えるシーンもあったけど、基本的には常に息苦しい閉鎖的な空気が漂う。
あの老婆の存在…というかあれは人間なのか？預言者なのか？死神なのか？ラストシーンの構図の意味は？
色々理解するにはもう少し考察が必要そう。
大きな内戦も小さな内戦も全ては人間同士が起こすいざこざであり、優しい目をした動物たちはそれを見て何を思うのか。
