このレビューはネタバレを含みます
友達のはずなのに全く相手にされなくなったパードリックが偏屈なコルムに絡みまくった結果、2人の関係が悪化していき、、、という内容。アイルランドの広大な自然の明るさと対照的に人間関係の闇深さが描かれる。
自分もまだまだ若いのでコルムの「音楽に追求するあまりに関係を断ち切る」考え方がよく分からなかったが、「パードリック！もういいから、そっとしてあげて！」となった。
話かけたら自分の指を切るという冗談かと思ったら、本当にドアに投げつけてて光景的に異様なのにシュールで正直笑ってしまった。ロバも巻き込まれてしまって不憫に思えたが、コルムも根から悪い奴ではなかったことが理解できた。また、パードリックも犬だけは救いを見せていたので、堕ちるところまではいかなかった。
2人の複雑な関係がアイルランド内戦と重なりを見せる、大人な映画でした。
