おちゃ

イニシェリン島の精霊のおちゃのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.8
明確な理由があってあらゆる物事が始まるわけではない。そして戦争は日常の延長線上にある。
わたしたちはこのグレーゾーンの距離の保ち方をどのようにしてつくっていけばいいのか。自分の思いだけでは成立しないいろんなことがあって、それを察してグレーのままにしておく能力ってかんたんに養えるものではない、人間は自分が理解できないことを受け止めきれないから。

田舎特有の閉塞感、何も起きない孤島。何か起きて欲しい住民。起こすためにキレまくる警官。
いきなり口をきかなくなることでしか対処できないくらい、痺れを切らしていて、あの場所で共に過ごした時間こそがそうさせたのかもしれないなあと
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