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イニシェリン島の精霊のharuのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.5
本当に仲良かったの?

1923年アイルランドのイニシェリン島。パードリックはある日突然親友コルムに無視されるように。全く心当たりがないパードリックがコルムに問うと「残りの人生を楽しく過ごしたいので、邪魔しないでください!」と一方的に絶縁されるが…!?

ある日突然、親友だと思っていた人に「君が悪いんじゃないんだ!ただ君といると退屈で時間の無駄だから、一緒にいたくないだけ!」と言われたら?
ショックというより、きっと状況を理解できないと思う。パードリックもまさにそんな感じで、「おやおや、なんか機嫌悪いネ?」くらいのノリでコルムに変わらず絡みまくる。ところが(元)親友は本気だったようで、ついに「今度俺に話しかけたら、(俺の)指を切り落とす」と宣言。ギャグかと思いきや、なんとコルムは本当に自分の指を切断するという、男二人の血みどろの友情が繰り広げられていく。
なんかいろいろ裏に深い話があるようなのですが、コルムの怒りの原因はイマイチよくわからない。あんなに仲良かったのに、よくわからない理由で疎遠になるって、あるある。それってつまりは本当に仲良かったのかな?ってことなんでしょうが、なかなか心が抉られました。
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