終わらぬ争い。
そもそもなんでこうなった?
突然の決断で大きく動き始める物語。
閉鎖的な島で退屈な暮らし。
毎日同じことの繰り返しに嫌気が差すのはわかる。ただそこまでやらんでも…
争う理由がはっきりしない二人と終わらない内戦の比喩。上手だな。
すぐに噂が広まる居心地の悪さや、張り合いのない鬱々とした空気感の中で、延々と意地の張り合いを見せられているだけなのに作品として成立する不思議。
自分も昔、とても可愛がってくれていた先輩がある日突然口を聞いてくれなくなり、それがきっかけで疎遠になってしまった経験がある。理由は未だに謎のままだし、自分以外でも彼に同じような対応をされた人間が複数いるところをみると、彼も今頃ノーフィンガーになっているかもね(苦笑)