鍋山和弥

イニシェリン島の精霊の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

結構、推測の域を、出ない映画。長年の親友、『パードリック』と、『コルム』の、絶交宣言から、始まる作品。そのため、絶交の理由が、推測の域を、出ない。なので、僕なりの、推測の話をすると、『コルム』は、『お前が、嫌いになった』とか、『絶交』とか言ってるが、実は、『コルム』は、『パードリック』を、嫌ってる訳では、ない気がする。『退屈な話』と言いながら、『コルム』は、『パードリック』に、意外に、優しい。話かけて来ても、『コルム』は、自分の指を、切るという、自分が、損する手に出る。普通、『パードリック』を、殴るとか、『パードリック』に、嫌がらせをするとか、そうなるのが、普通なのに、『コルム』は、自分の指を、切るという。なぜ、こういう手なのか?実は、『パードリック』は、優しいから、自分の指でも、話すのを、抑えるだろうと、推測したからではないか?事実、『パードリック』は、『コルム』と話すのを、遠慮している。『パードリック』自身を、傷付けないように、気を付けている。では、なぜ、『絶交』なのか?『コルム』は言う。『バッハ』や、『モーツアルト』のように、作品を残したいと、・・・・。つまり、『コルム』は、作曲に、集中したいだけで、『パードリック』を、嫌いになった訳ではないということ。自分に残された、時間を、作曲に、当てたいということ。『コルム』は、芸術家だった。芸術のために、全てを、捨てた。そういうことだと思います。すれ違いで、ロバが、死んだり、家が、全焼したりと、・・・・。『コルム』は、芸術家だった。それが、正解だった気がします。まあ、『パードリック』と、『コルム』の友情は、永遠でしょう。すれ違ってるだけで、・・・・。
鍋山和弥

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