おもち

死ぬほどあなたを愛してるのおもちのレビュー・感想・評価

死ぬほどあなたを愛してる(2019年製作の映画)
3.3
 代理ミュンヒハウゼン症候群の物語。ネービス・ユニパン主演。
 難病の娘を献身的に支える母親。苦しいながらも幸せに暮らしていたが、母親には重大な秘密が隠されていた。次第に母親から離れようとする娘だが...。

 実話を基にした作品で、調べたらWikiもあるぐらい有名な事件みたい。前半は母親視点のパート、後半は娘視点のパートとなっていて前半の謎を明かしていくスタイル。はじめはハートフルな闘病モノかと思ってたけど、娘がシリアルを取ろうと車椅子から離れ歩き出したのを見て「座りなさい!」と怒鳴りつける母親を見て異常を察知。後任のデキる主治医によってようやくこの話の真実を知らされることとなった。そこから物語はスピードアップ、ネットで知り合った男がすごい行動力だったな。父親は母親視点だからああいう描写だったけどやっぱり良い人だった、二回目に観る時は序盤の母親の演技に恐怖しそうだ。

 「ママは世界に愛されたくて私を利用してる」という台詞が印象的。しかしそんな母親でもやはり母親、最後にはママが寂しいとなるのはなんとなくわかる気がした。複雑そうな話だけど丁寧に種明かししてくれるので理解しやすかったのもグッド。元ネタを全く知らなくても楽しめた作品、知ってる人はなお入りこめそう。オススメッ!
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