すいかのたね

シーフォーミーのすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

シーフォーミー(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

正直思ってたのと違うってなった作品でした。ストーリー自体はそんなに突飛なものではなく、盲目の女性が電話の会話を通し、泥棒に入った侵入者と戦うってなモンですが…。引っかかったのが主人公の立ち位置とケリーとのバディ感。

主人公の立ち位置
盲目の主人公ですが、どうもストレス発散に盗みを働いているご様子…。そこまではまあ目の見えてる状態から盲目になってしまい、オリンピック出場の夢を絶たれた落差を自分で埋められず、そういう方向に走ってしまったと一応納得できるのですが…侵入者達に対し「警官追い返すから分け前頂戴よ」って言って、警官まで死なせてしまうのはちょっとどうかと思ってしまいました。一応作中で懺悔してますけど、わざわざそこまで十字架を背負わせる必要がない気がする…侵入者で正当防衛とはいえ4人も人殺しますしね主人公…。もうちょっと感情移入しやすいキャラにして欲しかったです。

ケリーとのFPSバディ感
主人公が序盤に家から締め出され、再侵入するためアプリでケリーから指示を受けるのですが、ここはFPSやってて軍あがりであるケリーの的確な指示を感じて良かったです。この時点で「おー、こんな感じで適切な指示を受けて敵を掻い潜ったり、対峙したりするんだな」と思ってたけど…いざ侵入者が出てくるとソフィーはあんまり指示を聞かないし、いつの間にかソフィーはクロックポジションに慣れてるし、ある程度家の構造も把握しているみたいだし…ケリーの活躍は銃を撃つ方向指示に終始しイマイチ感が正直ありました。
しかも最後はソフィー単独でバトルするし…まあ頭脳戦や独り立ちという意味では良いと思うんですが、それまでにもっとケリーとの実践経験感を出してほしかった…いきなり戦闘に慣れた感じがどうしてもしました。

うーん全体的にはまあまあ楽しめたので、普通評価ですが…でも勿体ない印象を受けた作品でした。
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