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BLUE GIANTのmokkoのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

前売り券を買い
サントラをiTunesで予約注文し
予告編を見まくり

満を持しての
ブルージャイアント

アニメーションのクォリティは、普通の普通だった。モーションキャプチャーもスラムダンクと比べてしまうと圧倒的に違っていた。

俳優さんたちの演技は、イメージしていた通りですごくナチュラルに合っていた。
間宮祥太朗さんの声、かっこよかったな。。
山田裕貴くんの声は、喋り方も含め、大そのものって感じがした。真面目に話す時の声のトーンの落ち方がいい。
岡山天音くんも玉田っぽさ全開。

音楽は、前評判からすごく良かったし上原ひろみの劇中音楽にかなりのゴリゴリジャズを期待していたのだが、
アニメに寄せていて、思ったよりも結構普通の曲が多かったように思う。

ただ、ライブシーンがとにかく凄く良く出来ていて、「音楽が、ジャズが、人をどこかに連れていく感」がカッコよく、わかりやすく、表現されていてひきこまれた。

おぉーやはりカッコいい映画だった!と、ライブシーンで結構満足したが
その満足は割と普通に起こりうる満足だった。

ラスト20分までは。

漫画を読んだ人なら誰もが衝撃を受けた結末。
そのシーンがやってきて、やはり落ち込み、悲しくなり、それでも頑張る彼らに泣けたけど

その後。
最後のあのシーンは
今思い出しても衝撃がやまない。

私は映画公開、サントラ発売日の17日
午前0時に、予約注文していた映画のサントラがダウンロードできるようになったので携帯におとした。
でも全ての曲を聴いてしまうとつまらないから
予告編で流れていた「FIRST NOTE」をひたすらリピートして聴いていた。
ダウンロードする前から、予告編でも何回も聴いていた。

この曲はなんか凄い。すごくカッコよく、すごく何かが入ってる、熱い気持ちが入ってる。映画にすごく合っている、と思っていたから。

その曲がまさか。。。。

このシーンで、こんなふうに使われるなんて。。。。
この曲が、、そういう、曲だったなんて。。。

完璧にやられた。

ただのカッコいい曲、じゃない。
彼らのジャズへの想い、夢が敵わなかった悲しさ、痛み、涙、
でも、でも、、、
それでも舞台に立つということ、、、

それを表した曲なんだと、、、、

魂が入った曲なんだと。

両隣誰もいない席を予約しておいてよかった。
最後の演奏シーン、私は彼らのライブ会場にいる観客になって、ひたすら泣いていた。

どうしてこれを原作でやらなかったんだろう、とパンフレットに書いてあったが
あの衝撃的な結末をこんな形で映画化してくれて、本当にありがとうと思う。

私にとって忘れられない

「音楽というものをつきつけられた」映画でした。
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