世界を目指すジャズサックスプレイヤーの第一歩。
仙台編はすっ飛ばしての上京編から。原作は最新刊まで追ってるけど連載も長くなって日本にいた頃のこととかもうあんまり覚えてないのはかえって新鮮に楽しめてよかったかも。
BLUE GIANTシリーズの主人公は大だけど、本作に限って言えば大→玉田→ユキノリと主人公が交代していって、ポスターの三人の比率に現れているような構成だった。
作画は原作通りの絵柄といい単行本の表紙そのまんまのような色合いといいイメージ通りですごかった。演奏シーンはモーションキャプチャーを使用したCGがところどころ気持ち悪かったけど(不気味の谷)、いろんな表現にチャレンジしてるんだろうなと思える制作側の遊び心も見えて楽しい。本編では描かれない仙台編での出来事を演奏シーンに差し込むやり方にも感心した。
声の出演には俳優が起用されていたけど現代日本を舞台にした本作ではよく馴染んでたし声もキャラに合ってる。だからこそモブキャラのアニメ声にトーン統一して！と思ってしまったのですが。
なにより紙面からは想像するにもジャズを知らないので想像のしようもない音が大音量で聴けたのが本当によかった。ピアニストのユキノリが作曲した曲をピアニストの上原ひろみが作曲したってのもちゃんと考えてのことなんだろうなと。
ベーシストが加わったバンド編成の「BLUE GIANT SUPREME」も観たいし聴きたい！
