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BLUE GIANTのNのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

原作未読、わたしも一応テナー吹く人間だから観ておこうかな〜と思って選んだ。
すごくすごく良くて、何が何だか分からないくらいずっと泣いた。3DCGが不自然極まりなくてそれだけが残念。


テナーが本当にかっこよかった。わたしは元々色気のある音色に憧れてテナー始めたから大の吹き方は少し違うんだけど、こんだけ生命力に溢れる鳴らし方してくれたらそりゃ痺れるじゃん。やっぱりテナーサックスってかっこいい。ちゃんと練習しよう。

テナーサックス目当てで見たものの、一番感情移入したのは玉田だった。
「なんとなく好きだ!やってみたい!」の気持ちだけでその世界に飛び込んでは「わたしだけダメダメだ、しにたい」って凹むこともよくあるから、初ライブで置いてかれる玉田見て泣いた。
とはいえわたしは「でも最高にたのし〜〜〜〜〜〜!!!」の気持ちが大勝利しちゃうから、ここできちんと凹んでガッツリ本気で練習して食らいつこうとする玉田はすごくかっこいい。本気で頑張る人というのはそれだけで美しいよね。
この初ライブからどんどん上達して、常連おじいちゃんに「成長する君のドラムを聴きに来ているんだ」って言ってもらえるの、こんなの号泣するに決まってるでしょ。玉田は絶対に劣等感みたいなものを多少なりとも抱えているはずだけど、それがこのお世辞でも何でもない真っ直ぐな言葉にきっと救われたんじゃないかな。

ところで玉田がドラムを始めた時の大の言葉が好きだった。「やりたいんだから、いいじゃん」みたいなことを言っていたんだけど、この楽しそうだから始める、やってみたいから始める、というのを肯定してくれるのが嬉しくて泣いた。高尚な理由がなくたって、新しいこと始めていいよね。楽しそうだな、の軽い気持ちが全ての入口だよね。

最後、大のセリフにちょっとフラグ臭さを感じてたら案の定…もうそこからラストまでずっと泣いてる。
玉田のソロ良かった。常連おじいちゃんが泣いてるの見て貰い泣きした…いや元から泣いてたんだけど。
観終わってから玉田ソロで検索かけたら漫画の1ページが出てきて、それが最高にかっこよかった。歯食いしばって命燃やして音楽してる玉田…玉田お前本当にかっこいいよ。漫画買おうかな。

3日かけてダラダラ感想書いてたら長くなった。他にもいっぱい書きたいことあるけど…ここまでにしよう。
音楽と、一生懸命何かを頑張る人って最高に美しい。
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