はる

BLUE GIANTのはるのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

良い映画でした!
まず音楽をやってる人からすると刺さる言葉や描写がたくさんあったし、演奏へのモチベを上げてくれる内容でとても良かったと思います。音楽もすごく良いし

しかし、私的にストーリーの充実度などに満足がいかなかったのでちょっと語りたい。
まず、やはり映画で尺が限られているからかストーリー展開が早く、内容が薄くなっているように思った。特にライブに30人を集客できるようになるまでの過程が飛ばされていて残念。尺を削るにしても、何かそこまでお客さんを呼べるようになったんだと観る側が納得できるような描写が欲しかった。

次に気になったのは大と雪祈の出会いの部分。好みの問題かもしれないが、世界を変える2人の出会いなのでもう少し必然性というか、印象深いエピソードがあっても良かったんじゃないかと思いました。いきなり出会って、バンドを組みましたという感じになってしまったように思う。コイツじゃなきゃダメなんだ!!!感が欲しい!!

最後はCGの使い方!これは音楽を取り上げるアニメの難しさなのかな~と思いましたが、やはり楽器の演奏はどうしても指先や体の使い方がすごく繊細で、どんなにアニメ技術が優れていても結局は生身の人間の動作には勝てないと思うんです。だからCGを使いどころを間違えると生身の人間の劣化版のようになってしまう危険があると思っているのですが、この映画では最初の方の雪祈初登場シーンや、大が初めて雪祈にサックスを聴かせるところでCGを使ったのは、少しこの劣化版的な感じになってしまっていたと思います。最後のライブシーンはそこまで悪くなかったので何故この2シーンだけ気になったのか考えましたが、一人の人間にフォーカスするような演奏シーンではより細かい動き、繊細な動きに目が行きやすく、生身の人間との差に気づきやすい(比べてしまいやすい?)のかなと考えました。
正直、全編CGなしでも良かったのでは??と思ってしまいました!!CGを使わなくとも、大くんや3人の良さは伝わると思います!!

あとは大くんの魅力が十分伝わってこなかったのがすごく残念!(私はあんまり魅力的に思えなかった泣)きっと漫画から削られている部分にその魅力が詰まっているのではないかと思います…

こんなに文句を垂れてしまいましたが、良かった部分があっただけに残念に感じてしまった、という感じです、、原作漫画を読んだことが無いので是非読んでみたいです!!
はる

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