去年この原作を知って全シリーズ一気読みしました(止まらなかったんですね)。過去最高レベルに夢中になって読んだ漫画なのでアニメ化は喜びより怖さが大きかったです。
しかしそれは杞憂でしたね。
ドルビーアトモスで観たんですが雪の中で鳴るテナーの1音目から耳を掴まれました。おお、この音なら宮本大いけるぞ!と。
終始感謝したのは宮本大が動いてる!という事。映画の見どころはそれだけではないですが漫画のキャラが漫画のタッチのままあまりにもリアルにヌルヌル動くしサックスも鳴らすしで大変ありがたかった。
うわっと驚いたのがピアノプレイ。
ピアノで泣きそうになったのは人生初でした。しかも何度も。これはもう上原さんだよね。ピアノのシーンは全部良かった。
欲を言えば指のアップが見えたらもっと良かったかもだけど、とにかくピアノですね。
なんかBGM的に鳴るJAZZも最高で、漫画読んでる時は自分でシーンに合わせてBGMセレクトして読んでたんだけど今回オートマチック!しかも大音量!音良いし!わははは!みたいな。
2時間にどうまとめるんだろう?問題も全然クリアしてました。並々ならぬ手腕。
日本のアニメはまだまだ世界を牽引してくだろうなと思えた。ライブ中のサイケデリック表現も素晴らしかったからね。
声優/俳優問題も僕は全く気にならなかったです。
演奏シーンではジャズクラブでライブ聴いてる時みたいに普通にニワトリの首でノッてました(笑)
この映画は快感をくれます。
素晴らしかった。
改めて漫画の方を読んでみました。
ユキノリ登場シーン!
「ああ、映画だとこのシーンに音が付いてたのか。」
ユキノリがあきこママの店で大にスケールの話をするシーン!
このシーンにも確かなんの違和感もなく、むしろ極上の音が付いてたのを思い出した。
無理ゲーをクリアしたような映画だな(笑)
そしてサックスの音の生々しさ。楽器の可動部分がカチャカチャいったり、プレイヤーの息継ぎだったりが旋律と共に聴こえてくる。これも至高でした。