スピードスター

BLUE GIANTのスピードスターのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.4
ジャズには冷静と情熱が共存する!

10年ほど前に上原ひろみのライブに行った事があるのですが、観客はポップスやロックのライブの様に全員立ち上がって手拍子。
そのリズムに合わせて一心不乱に超絶技巧で演奏するあの姿を思い出しました。

音楽がメインの映画で大切なのは楽曲や演奏、歌唱が持つ説得力であると度々語ってきましたが、本作の演奏シーンはたとえバックグラウンドが無くても胸に響き涙が頬を伝うほど素晴らしく、音を更に引き立てるイマジネーション溢れる映像も圧巻。

とにかく、トップミュージシャンのスリリングで熱い演奏を1900円で聴けるなんてお得すぎる!
この編成でツアーしてください!!


以下ネタバレ


















右手が使えなくなった沢辺が最後の演奏の序盤に腰を浮かせ、椅子の右側に座り直したのがグッときた。沢辺の本気の意気込みを感じて号泣でした。

そしてエンドロール後のエピローグは反則!劇場が明るくなっても立てませんでした(笑)