フラン

BLUE GIANTのフランのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしいまでに愚直な田舎の男の成り上がり。
ジャズというある種クールで上品なイメージと真逆の熱血で、前時代的な田舎の男にしてるのすごい。漫画のテーマ中で音楽というだけでマイナーなのに、その中のマイナージャンルジャズを扱っているが、主人公の熱血具合的にはスポーツ漫画のノリのが近い。ダイの根性やひたむきな誠実さ故に成功していくのを見れるが、実際はそんな上手くいくわけないだろとも感じれるが、そこは初期のユキノリや出会う大人たちが代弁してくれてる。そう、とんとん拍子に上手くいくのに違和感を覚えるのは映画に出てくる少し嫌な大人たちと同じことを思っちゃう。


あと漫画を既に読んでたんですが本当に綺麗に纏まっていたおかげでユキノリの最初が伏線だったことに気づけた。最初両手を使えるのに使わずに相手を舐めていたけど、本当に全力で挑みたい場所と仲間が揃った時には両手を使いたいのに使えないという伏線というかジレンマになってる構成すごい。玉田の成長を見守る人マジで良い人すぎて流石に泣けちゃう。
フラン

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