パルパティーン

BLUE GIANTのパルパティーンのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.8
最初は見ようとは思ってなかったけど、界隈でこの作品が最高であると言っている人がそれなりにいたので気になり見てみた。結果、見て正解だった。こんなに熱くて泣ける映画だとは思わなかった。原作は見てなくて完全初見で行ったけどそれでよかったと思う。久しぶりに原作を見てみたいと思える映画であった。

宮本大の多大なる努力に感銘を受けた。音楽でプロを目指す方々は幼少期からやり始めプロになるために音楽に時間を費やす。その中でもプロになれる人はごくわずかで
ある。そんな中、3年で周りに感動を与えられる演奏者になった。この努力が本当に素晴らしい。その道のプロになりたければ周りから色々言われたり無理だろと言われるかもしれないが、バカになってひたすら前へ進んでいくことが上へ登っていくことの近道なのかもしれない。

ドラムの玉田の成長も感動する。初心者でドラムを始めて1年で仲間たちとレベルの高いセッションができるまで成長。彼の探究心や努力で泣ける。こんな自分でも誰かが応援してくれると気づく場面があるが、そのシーンがとてもよかった。

沢辺の壁にぶつかった時の感情や重みが計り知れない。自分はこれくらいの壁にぶち当たったことがほとんどないので、辛さや壁を乗り越えることの達成感や苦労が感じ取れなかった。そう思うと自分の人生ってなんの変哲もないしょうもない人生だなと思ってしまった。

音楽青春映画であるので好きなことに全力でぶつかりやり込む。この達成感や苦労そして楽しさに感動した。何事にも全力で挑む宮本大や仲間たちがほんと素晴らしい。ラストシーンからはずっと涙が止まらなかった。またもや映画館で号泣した。マジでよかったのでぜひとも映画館でこの映画を堪能してほしい。
続編がもしあるならぜひともやってほしい。楽しみである。


2023年32本目