胸の内にある“確かなもの“
それを人に伝えることは難しい。
だけど、この作品は人の内にある“確かなもの”をストレートに投げかけてきた。
音楽は感情であり、熱量であり、生き方そのもの。その音楽が彼らの言葉となって僕の琴線にビンビンと触れてくる。
胸の内で静かに青く燃える“確かなもの”。
それを“自信”と呼ぶならば、その自信は一体何処から来るのだろう? それは才能からなのか、圧倒的な練習量からなのか…
右手にできた大きなタコ。ボロボロになったドラムスティック。その熱量が自信となるまで、ただ直向きに音楽と向かい合う。
そして自信が自分を超えたとき、内臓がひっくり返るような音楽は生まれ、“確かな形”となって音は人の感情を震わせる。
胸の内にある“確かなもの“
それを人に伝えることは難しい。
しかし、それが確かに伝われば、人は震えるほどの感動を覚える。