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BLUE GIANTのmehanaのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.8
傑作だからこそ、非常に腹が立つ。
原作既読。
最高の漫画。
それが映像化ということで、正直音楽系の映像化は音が想像を超えるか微妙な気がするので、あまり好きじゃない。
私は音楽の知識もセンスもわからない、どんな音でも気にしない人間ではあるが、大の奏でる音はそういう想像を超えたものとして読んでいたのでそれがリアルになるのが怖かった。
ただ、そんな私でもこの映画の音楽はいいと思えるほどによかった。
音楽シーンが結構長いわけだが、もっと聴いていたいと思えた。
脚本は原作をちゃんと追っているので悪いわけがない。最後の方とか多少の改変はあったが、それも良し。
じゃあ、何が腹立たしいか。
もちろんCGである。
個人的に映像や作画もそこまでは気にしないほうではあるが、CGが酷すぎる。正直15年前くらいのレベルのCG。モブとかがそれならまだいいが、主人公が結構な場面でそのひどいCGになる。それも音楽のシーンで。
最高の音楽を聴いているのに目に入るのは最悪なCG。興を削がれる。
演出とかはいいのになんで?って感想。
この最高の漫画をなんでこんな感じにしたのか?と途中から腹が立ってしょうがない。地上波アニメとかならいいが、お金を出してみる映画でこのクオリティは正直いただけない。
本当にCGだけがただただ悲しいが、内容は非常にいい作品ではある。
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