原作未読で鑑賞。
めっちゃ良かった。
ピアノのユキノリが天才のようなポジションかと思いきや。上手くやってきた分、大のように挑戦するタイプではないから、そこで壁にぶち当たるのかと。若いからこそまだその安定を考える必要はないのでは…と思うくらい勿体ない。
けれど彼は幼い頃からピアノをやってきているから色々なことを経験した速度が速かったのかもしれない。
ドラム初心者の玉田の葛藤と成長に共感して涙が止まらなかった。知らない誰かが最初のライブからずっと成長を見守ってくれて、それを楽しみにしてくれていたなんて伝えられたらもう泣く以外ない。
ユキノリが事故に遭う前に車来そうな予感してたからやっぱりかと辛くなった。ピアノ無しでもライブに出る選択が見ていて複雑だった。アンコール前にユキノリが来て3人でやる最後のライブと分かった瞬間色々なことが蘇って来たり、今後のことを考えるとその決断にならざるを得ない状況に納得してより泣けた。18歳でこの判断を出来るのがすごく大人だと感じた。
漫画って仲間とはずっと一緒にいるというのが基本的にあるけど、現実はパッと集まったメンバーがこれで解散ってよくある事でもあるから、その一瞬の時間を切り取った世界を見れた気がした。
だけどその一瞬がものすごく熱い時間にしか見えなくて、羨ましくもあり切なくもあり、まだまだ進む大の物語も見たいなと思えた。
ユキノリの指が治るのか分からないけれど自分の事のようにユキノリからピアノを取らないでほしいし夢が終わってほしくないと願う。それしかできない。
