BLUE GIANTのシノのレビュー・感想・評価

原作をいい具合にかいつまんでたので未読の人もそんなに置いてきぼりにならないかな？アンコールのあれは…受け取る人により良くも悪くも…まあ「映画用」って感じ。原作でもあるインタビュー動画が挟まれる下りは後のダイの成功を匂わせるから安心して観られますね。

しかし原作でもそもそもダイのキャラクターが苦手で、勿論努力の人ではあるんだけど半ば強引に色んな人に助けてもらえる運の強さを連発しまくりそれが当たり前っぽい感じや、結局本当には"人"に興味ないよな？みたいのを感じてしまう。っていうのが漫画からアニメになると脚本改変のせいかより濃く感じられてヒャ〜となりながら観た。
ちなみにルフィや孫悟空とかにも同じ苦手さを感じるけどあの真っ直ぐさを素直に魅力と受け入れられないのは自分の方に問題があるからでは…と思っちゃう程コンプレックスまで刺激されるような真っ直ぐさ。それをあちらは全く意識してないんだろうな〜というのもしんどい。脱線。

とは言え上原ひろみさんの楽曲が本当に素晴らしくて、この手の「人の心を震わせる・世界を変えるような音楽(作中オリジナルの楽曲でね)」をテーマにしてる漫画が実際に映像化されて音楽つくと「そうか？」と思える出来のものが多いんだけどこれはほんとに良かった。抽象的な映像表現ともハマってて◎でも乗り切れないのは3DCGのキモさ。
音楽のクオリティと映像のクオリティの高低差がありすぎて観終わったあと頭痛がひどかった笑

アニメや漫画って、正確である事で産まれる説得力があるのはわかるんだけど映像に嘘があっても「画がかっこいい」ならそっちを優先しても良いと思ってます。そして今のアニメ技術なら両立させられると思うしなんでこんな感じになっちゃったか謎。
CGパート以外も焼肉がめちゃ不味そうとかウーン…な所は多かったが…。

曲が最高だったのとデカい音で聴けたのは良かった。