まだやっていて良かった。
漫画をデジタル版でたまたま読んでハマり、友達に話したらちょうど映画の公開という。
で、それを観に行った友達はそのあと3度も映画館に通い、漫画も読破したというから楽しみにしていた。
仙台には縁があり、また青山のあのライブハウス(がモデルだろう)も何度か訪れたことがあり、東京の街並みも見覚えがあって、まるで宮本大が実際に存在するかのような錯覚に陥る。
音楽を上原ひろみが全面的に監修をしたとか奇跡のようなことなんだろうなぁ。
そうか、こんな音なんだなぁ。
私にはジャズの素養がないので、どんな風にすごいのかまではわからないけれど、気持ちの良い音を求める欲求のようなものが画面全体から伝わってくる。
サックスの金属に反射した光が、クールな音に変換されて空間にキラキラと流れ出す表現とか、音と映像が一緒になってうねっていく様子は素晴らしかった。
ラストは原作とは少し違うところがあったのだけれど、むしろ雪祈の最初の演奏の場面との繋がりがあってより感動的なラストだった気がする。