4K音響でのリバイバルバージョンで鑑賞。
原作は未読。
ジャズのかっこよさをとても強く表現していることにしびれた。映画館で鑑賞すべき音響についてはもちろん、その音色を豊かな色彩と複雑なタッチ、アニメーションの表現技法を臨機応変に変えながら綴って行く映像技術が素晴らしい。
ストーリーは暑苦しく汗にまみれたスポ根とも捉えられるような男たちのサクセスストーリーなのに、東京の夜は常にクールなトーンを保っている。これはラストの「熱すぎて青くなる」ことを雄弁に語っていて本当にかっこいい。
この映画でメインとなるトリオのメンバーはジャズに対する向き合い方が違い、それがきっかけでかけ違いも発生する。でも、努力も知識も衝動も肯定的に描き、それが誰よりも目の前のお客さんを感動させることに全力を向けることに繋がっていることはラストのコンサートとこの映画の存在がリンクしたようで、鳥肌&感涙した
引き込まれたのか、本当に2時間があっという間という感覚を味わった。
