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BLUE GIANTのxyuchanxのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.9
ストーリーとしてはスポコンかつ禁じ手だったけど、またバンドやりたいなぁと思わされる、めちゃくちゃ熱い音楽映画だった!

原作ふくめ、ずっとこの作品に手が出なかったのはサックスが主役だから。

僕にとって純粋なJazzは少々、ロマンチスト向けというか、ナルシシズムが強すぎるというか、聴き手を選ぶ音楽に思えて、好きではあるのだけど好みが極端に偏ってる。

Bill Evans「Symbiosis, 2nd movement: 」、Keith Jarrett and Chalie Hadenの「One Day I'll Fly Away」、MeShell Ndegeocello feat. Herbie Hancock「Nocturnal Sunshine」、Jaco Pastorius「Portrait of Tracy」、Brad Mehldau and Mark Guiliana の「Mehliana: Taming the Dragon」、John Coltraneの「Naima」、Robert Glasper 「Downtime」、Jose James and Jef Neve「When I fall In Love」・・・

思い浮かぶだけ好みを挙げてみても管楽器がメインなのはコルトレーンくらいで極端に少ない。映画でも音楽でも極端な感情表現が苦手で、ペットやバイオリンの高音がどうしても苦手なんだよなぁ。ピアノとベースはかじった程度で長い間ギターと歌をやってきたのだけど、実はかなりの低音フェチなのだ。

そういう意味で主役がテナーサックスという点も良かった。演奏シーンのアニメーションや色彩表現がまた、バリエーション豊かで引き込まれたのもあるな。

まぁ・・・色々書いたけど、もっと彼らの演奏を見続けていたい、そう思わされたって事はこの映画と原作者の術中にハマったということだよね。

原作漫画も読んでみるか。
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