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BLUE GIANTのaynのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

出てくる音楽すべてが気持ち良すぎる映画だった。ライブに行ったときについつい体が動いちゃうあの感覚を映画で味わうのは今日が初めてだ。
クサいことを言うようだが、音楽にしろ、何にしろ、強いプレイヤーって孤独を知ってる人なんだなと思う。それは「寂しさ」とかよりは自分との向き合い方というか、自分の中のどうしようもなさをどう見て、そして行動するのか、を何らかを通じて知っている、という側面が大きい「孤独」のことだ。孤独を知ってる大はダメ出しを食らった雪祈に対して慰めないのはそういうことだと思う。慰めたって雪祈が自分と対峙できるわけじゃない、何ならそこから目を背けさせてしまうかもしれない、さらに言うならそこで慰められないと一歩進めないようなら強くなれないことを、大は知ってるから。そして雪祈は踏み出せることを信じているから。玉田は「俺にも下手って言えよ!」(うろ覚え)と言っていたが、玉田は自分との向き合い方を模索している(自分から目を逸らさずにいる)のだから、そこに何も言うことはないのである。
ラストライブの描き方がすごくオシャレだった。映像も音楽もオシャレな上に、大の言う「アツさ」も盛り込まれた最高のシーンであった。
ファーストライブのチラシをもらって行く可能性10%と答えてた人が、すっかりファンになって全ライブ来てたのも良かった笑
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