本日の一本。気になっていたが見逃したらネトフリにあったので。
最初観ると感じるのは友情努力勝利のジャンプ三原則があるなぁと思うわけなんですよ。大、雪祈、玉田の3人が運命に導かれるようにスリーピースジャズバンドを組んで日本のテッペン「SO BLUE」に殴り込むみたいな。
ところがラスト30分で雪祈がトラックに轢かれて爆笑。これアニメ版「ロケットマン」とか「ボヘミアン・ラプソディ」とかと思ってたのにまさかの「Whiplash(セッション)」だったとは!笑うしかなかったわ!そら「Whiplash」アニメで再現したら名作になるに決まってるじゃないですか!
あまりにも見たことのある演出の動かし方にこれがやりたかっただけだろ!とツッコまざるをえない!逆にこれをやるがためにいままでの全部を伏線にしていたなんて!完全にヤられました。いやこれは確かにスゴい一作ですわ。
個人的には世界で活躍する腕を持つ宮本大や沢辺雪祈よりもそいつらに必死で食らいつくドラマー玉田俊二にゾッコンになれる一本だなと思います。演出過多であるとは思いながらの大の言う「二度とないサックス」のような力でねじ伏せるようなパワープレーの作画は笑えながらも楽しい、途轍もない爽快感を与えてくれる一本。
いわせてもらえば「Whiplash」を観てるか観てないかで大きく変わるかもしれません。ニヤリどころではすまない壮大な日本アニメ版「セッション」を頭空っぽにして楽しめる一本です。