これは移動中とかに見てはいけなかった、、そういった意味でも作品としてももう一回見直さないといけない。
とにかく視覚的にも聴覚的にも楽しめるけど、こんなに豪華なメンバーかつライブシーンが多いなら、大きい画面+良質なイヤホンかスピーカーのもと観ないともったいない。
◾️ストーリー性
よくあるサクセスストーリーで展開もある程度想定できる、良くも悪くも映画的な作品。
にもかかわらずJAZZライブの「魅せ方」が素晴らしくとにかく引き込まれる。作中にでてくる観客みたいなムーブ(他のことしてるけど手を止めてしまう的な)を素でやってしまうところから入り込んだ。
①視覚的効果
ストーリーをより盛り上げている一つにライブにおける光の表現(サックスに反射する照明、カラーチェンジによる雰囲気の切替など)が細かく多彩であることが起因していると感じる。
また、その会場にあるモノをつかって人間関係やここまでの軌跡を上乗せして表現したりしてることに圧巻。正直途中まで雰囲気のみ楽しんでいたが、最後のライブの表現は自然と目頭にグッとくるものがあった。そしてなにより熱い。BLUE GIANTの意味が最後に分かって納得。
②JAZZの待つ力
落ち着いた雰囲気でゆったり楽しむジャンルとして見られることが多いのかもしれないが、JAZZの本質というべき音楽的探求と個人的表現が存分にでていた。
JAZZ演奏における自由度の高さやテクニカルなコード進行には感情をのせることが不可欠。卒なくこなそうとおもえばいくらでもできるけど、そうすると作品としての完成度は低くなってしまう。
別の作品で「セッション」もそうだったけれど、
だから、JAZZは泥臭かったり、感情のぶつかりがテーマになるということをようやく理解。
坂道のアポロンが直前でしっくりこなかったから、ファッションJAZZ作品じゃない、むしろ勉強させてくれるような重みが良き。
③圧巻の音
まだまだ楽しめる余地が残っているけど、上原ひろみが監修しているのもあって、言わずもがな最強の聞き応え。サントラで復習している。
漫画でみたことないから、これが音無しの場合どうなるのか、このあとのストーリーどうなるのかとか気になっている。いろいろ宿題をもらえたことからも作品としてとても楽しめた。